《MUMEI》

「…というわけで、ちゅーしてい?」

「いーよ」

「えっ、あっさり!」

「…するなら早くしなさいよ…って…んっ」


…ほんとに…。

健太ってこうやって、いきなりとか不意打ちが多い。

そして、真っ赤になる私を見て笑うんだ。

でも、不意打ちのキスをした時は健太も頬を赤らめて。

それで二人で笑ってまたキスするんだ。

今日は暗いから分からないけど、多分私、真っ赤なんだろうな。

体が熱いから。

…体が熱いのは、健太に抱きしめられてるせいもあるよ。


「愛香、大好き」

「…もう…やめてよ…」

「何で?好きなんだから仕方ねぇじゃん。絶対誰にも渡さない」


ほんとに…今日、健太が来たの夜でよかったかも。

私、耳まで真っ赤かもしれないし。

"絶対誰にも渡さない"

私は、絶対に離さないよ…。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫