《MUMEI》 やがて私とドラミちゃんは、落ち葉が敷きつめられた公園を訪れたの。 秋も深まったこの日、公園で遊ぶ子供の姿はまばらで、二人で話をするには丁度よい静けさだったわ。 もっとも――… “二人で話をする”のは、只の口実に過ぎないのだけど――…。 ドラミ「しずかさん――…それ何ですか…?」 ドラミちゃんはベンチに腰掛けるなり、私の持ち物を気にして話しかけてきたの。 彼女が見つめるそれは、一般家庭で消費するには余りにも多すぎる“林檎”が詰まった買物袋だったのよ。 前へ |次へ |
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