《MUMEI》 切ないあっという間に放課後になった。 俺と江上は もくもくと集計を続けた。 その空気は この前と違い 俺に 重たくのしかかってきた。 その空気は 俺が今朝感じた気持ちが 俺の勘違いではなく 真実だ。って言っているようで 苦しかった。 好きな子に避けられることが こんなにも ・・・・・・切ないなんて知らなかった。 今日の注文は、初日で少なかったので すぐに終わった。 すると江上は 「じゃあ先帰るね・・・。」っと言って 席を立った。 俺は、無意識のうちに 江上の腕をつかんでいた。 2人に会話はなかった。 江上は、自分の鞄をぎゅっと持ち そっぽを向いて俯いている。 俺は、じっと江上を見ている。 「ごめん。放して・・・。」 っと沈黙を破ったのは江上。 俺は「どうして俺のこと避けるの? 俺、何かした??」と言った。 江上は「別に何も ・・・・・してないよ。」っと言った。 でもその声は かき消されそうなぐらい 小さくて 泣くのを必死にこらえているのを 感じさせた。 辛そうな江上を見ると やっぱり俺の決心が 江上にとって迷惑でも 俺は自分の決心を 守り抜きたいと思った。 その時、ガラガラっと 戸の開く音がして 1人の女の子が 入ってきた・・・・・・・・ 前へ |次へ |
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