《MUMEI》 出来杉「――――………。」 出来杉は黙って、その狼狽に耳を傾けていた。 だが、その心の内では――… ――…だったらキミごときに、どうにか出来る問題じゃないだろ?(笑) 出来杉は心中で、そんな侮蔑の言葉を思い浮かべていた。 すると――… ジャイアン「悔しいけど……もはやオレなんかじゃ、どーにもできないかもしれない…。」 武は、出来杉の思い描いた通りの嘆き節を呟いた。 出来杉「武くん、そんなことないよ。……きっとジャイ子ちゃんは見つかるよ。」 出来杉は慰めを口にしつつも、心の中では卑しく樮笑んでいた。 ――…ドラミ君やジャイ子ちゃんには、もうすぐ合わせてやるさ…。 ――…機が熟したらね…。(笑) 前へ |次へ |
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