《MUMEI》 出来杉は、商店街の方を指差した。 それはドラミが しずかと一緒に居る公園とは、真逆の方角だった――…! そうとも知らず、力なく嘆くばかりだった武の眼に生気がみなぎってゆく! ジャイアン「おぉ!出来杉ィ!心の友よ!」 武は出来杉の手をとると、無理矢理にハグした。 出来杉「うぐっ!」 プロレス技のような乱暴な抱擁に、出来杉は苦悶の声を洩らす! ジャイアン「よお〜し!ドラミィ!待ってろよぉ!」 武は、疲労しきった身体に鞭を入れ、商店街の方角に走り始めた――…。 前へ |次へ |
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