《MUMEI》
偽りの優しさ
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―――…その頃。



私とドラミちゃんは、公園のベンチに腰かけて、静かに語り合っていたの。



語り合うと言っても、これは彼女を引き止めるための時間稼ぎでしかない…。



こうしてる間に、出来杉さんとリューク……そして私達の“奴隷”が、ドラミちゃんを仕留める準備を着々と進めてくれる筈だから…。



私はその間ほんの少しだけ、彼女がスパイ衛星キットのモニターを覗くのを阻止すればいいのよ。



私は傷心に暮れるドラミちゃんを気遣うふりをして、のび太さんとドラちゃんとの思い出話を殆ど一方的に語り続けたの――…。

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