《MUMEI》

――…でも……もし、その問いを私にかけたなら…



――…私はその瞬間から、アナタが胸に秘めている“キラ”の可能性をもつ候補から外れることになるのよ…。



――…私を“信じる”という暗黙の意思表示としてね…!



―――…さあ…



――…早く言っちゃいなさい。……言って楽になりなさい……。



私は心の中で、そう囁きかけたけど――…



ドラミちゃんは私の心の誘惑を振りきるように、小さく首を横に振ったの。



ドラミ「――…いぇ……何でも無いんです…。


…ちょっと考え事をしてて……。」



しずか「――――………。」



私は短い沈黙をもって応えるだけだった――…。

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