《MUMEI》 三銀の匙で蜂蜜を掬い、水槽へと垂らすと、人魚は舌を出して飲み込む。 無機質な表情ではあるが、フイリプには喜んでいるように見えていた。 その錯覚は、自己満足に近く、自分にしか、理解の出来ない作品を作るように、水槽にはルビーやサファイア、繊細な文様のティーカップを沈めていった。 人魚は鉱石にくちづけたり、カップの中を、出入りし、フイリプを満足させた。 前へ |次へ |
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