《MUMEI》
 Story.10 : 波乱の始まり
時が流れるのは、ほんとに早くて。

あっという間にバレンタインデーが終わり、あっという間にホワイトデーも終わった。

健太は男のクセに、女の私より甘いもの好きで、めちゃくちゃ甘い生チョコケーキを作ってやった。

一人でその日にに平らげやがって。

作った私が唖然とした。

ホワイトデーは定番の遊園地に行って。

夕方くらいに健太んちへ。


家族はみんないなかったから、当たり前だけど二人っきり。

…二人っきりですることといったら…うん…健太の中ではひとつしかないみたい。

健太の部屋に入った瞬間、ベッドに押し倒された。


途中で健太のお母さんが帰ってきちゃって…。

"最後までしたいから、ちょっと声我慢して"って、マジ顔で言ったから、思いっきり殴ってやめさせた。

…っていう話をしたら、梨華子と亜希は大爆笑。


まあ、こんな感じだけどうまくいってる私たち。

気づいたら春で、高2になっていた。

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