《MUMEI》

若干、キレ気味な健太。

6組と2組というのも聞いて、その場にうずくまった。


「…健太…うずくまりたいのは私なんだけど」

「そうだけど!愛香がいないとかまじで泣く!彰たちが一緒なら愛香も一緒がよかったし!」


…ほんと残酷なクラス替えだわ…。

教師どもめ、何で私だけ別にしたのよ。

私と健太がうるさかったから、離したわけ?

なら、亜希もうるさかったし。

…まあ、梨華子は静かだから誰となってもよかったんだろうけど…。


「ねぇ…愛香」

「何よ、亜希」

「ちょっとこっち」


亜希は健太たちと離れた場所へと手招きする。

私がダルそうに亜希を睨むと、いきなり心配そうな顔をした。


「…ちょっと何?」

「愛香気をつけてね…愛香さ、アイツと一緒だよ」

「…アイツ?アイツって?」

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