《MUMEI》

しずか「…また今度、遊びに来てね。(笑)」



私は、その不自然な態度を誤魔化すように、努めて明るい声を発したの。



ドラミ「――…はい……。」



それに反してドラミちゃんは寂しそうな小さい声で返事をしたわ。



おそらく彼女の心は、私への信頼と不信感の間で揺らいでいるのでしょう…。



しずか「じゃあ、そろそろ行かなきゃ…。お友達がお腹を空かせて待ってるわ…(笑)」



私は早くこの場から立ち去りたい一心で、大量の林檎が入った買い物袋を手にベンチから立ち上ったの。



ドラミちゃんも私を見送ろうと、ベンチからピョンと飛び降りたわ――…。

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