《MUMEI》 私が重い買い物袋を肩にかけたとき――… ドラミ「――…あの……しずかさん…。」 ドラミちゃんが去り際の私に呼びかけてきたの。 一瞬、彼女に心の中を読まれたような錯覚をおぼえるタイミングだったわ。 しずか「え?…なぁに…?」 私はギクリとしながらも平静を装い、彼女の眼を見つめた。 ほんの暫しの“間”が、随分と長く感じられたのを覚えてるわ。 おそらく彼女の心は、私に対する疑念と葛藤している筈――…。 しずか「………?」 私を呼び止めた理由が、彼女の口から語られるのを待っていると――… 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |