《MUMEI》
企み
「ねぇ…下着で興奮するってことはさ、学校でもこんなおっきくしてんの?」

「…してないよ」

「…佐野さんといても?」

「え?」

「最近、仲いいみたいね…友達ができて良かったじゃない」

「違うよ、あれは……」

「ねぇ…まだ経験してないんでしょ?」

陽菜が急に、とんでもないことを聞く。

「したことあるの?」

黙っていると、陽菜は少し驚いたように聞いた。

「ないよ…そんなの、あるわけないじゃん」

「だよね……じゃあ、あたしが教えてあげる」

陽菜が!?
そんなこと想像しただけで僕の下半身は反応してしまう。
今まで陽菜の厭らしい姿を何度想像したかわからない。
それが現実になってしまうなんて……



僕にとって、それ程嬉しいことはなかった。

「そ、それって…どうやって教えてくれるの?」

僕はドキドキしながら聞いた。

「佐野さんだよ」

「佐野さん?…佐野さん…っ て?」

「佐野さん使って教えてあげる」

「…どういうこと?」

「せっかくできた友達だもん、仲良くしなきゃ…ね?」

陽菜の言ってる意味が、理解できなかった。

「なに?それ…仲良くって…どういうこと?」

陽菜が、フッと鼻で笑った。

「佐野さんとヤるの、わかる? 佐野さんとセックスするの」

「や、やだよ!」

「あたしに逆らうの?」

陽菜が睨んだ。

「ごめん……でも…」

「まさか、あたしに直接教えてもらえるとでも思ってたの?」

陽菜はそう言いながら、僕のモノを優しく上下にこすった。

「あ…やめて、陽菜……やめてよ」

「やめて欲しくないクセに……ほんとに嫌なら、あたしの手を掴んでやめさせたら?」

「あ…ぁあ…ッ」

陽菜の手の動きに合わせて、自然に腰が動いてしまう。

「どうなの?」

陽菜が澄んだ瞳で、僕を見詰める。


僕の体液でヌルヌルになった手で上下運動をしながら…。

「陽菜……もう、やめて…出ちゃう…よ」

「ダメ、ちゃんと答えて」

「し…して、た……してたよ!陽菜でエッチな想像してたよ!」

もう我慢の限界だった僕は、そう叫ぶように言った。

「出るッ!出ちゃうよ!」

僕の腰の動きも早くなって、もうダメだと思った瞬間、陽菜は手を離した。

「出したいんなら自分で出してよね…気持ち悪い。じゃあ初体験、楽しみにしててね」

汚いものでも見るように僕を見ると、陽菜は部屋から出て行った。

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