《MUMEI》 監視されるキラと腹心の密談――…私の正体に辿り着くには、まだ暫く時間がかかりそうね…。 ――…でも私は……アナタが私の正体に気づくよりも早く、アナタを仕留めてみせるわ…! 私は心の中で、彼女に対して布告したの。 そして、5歩……10歩……と、彼女から遠ざかってゆくと――… ――――… ツ ウ ウ ゥ ……。 一匹の小さな“虫”が、私の視野を横切るのが見えたの。 しずか「……… フッ ……。」 私はその虫を見るや、小さく含み笑いを洩らした。 ――…やはり、そう来るわよね? 前へ |次へ |
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