《MUMEI》

――…ドラミちゃんが私を監視してる以上、迂濶なことは喋れない――…。



――…だけど、そんな事は大した問題じゃ無いのよ…。



――…だって喋らなきゃいいだけのことだもの…。



――…むしろ、私がキラじゃないってことを証明できる機会が生まれて好都合と考えるべきだわ…(笑)



私は、うっとおしい“虫”をひたすら無視して歩き続けたのよ。



―――…さて…と……。



私は心の中で一息つくと、この後、私自身が取るべき行動について思案を巡らせたの。



先ほど食べた“テレパ椎”の効力は、まだ持続している。



しずか『出来杉さん、私よ…。』



私は夕暮れ刻の街を歩きながら、頼れる腹心にテレパシーを送ったの。

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