《MUMEI》 ――…ドラミちゃんが私を監視してる以上、迂濶なことは喋れない――…。 ――…だけど、そんな事は大した問題じゃ無いのよ…。 ――…だって喋らなきゃいいだけのことだもの…。 ――…むしろ、私がキラじゃないってことを証明できる機会が生まれて好都合と考えるべきだわ…(笑) 私は、うっとおしい“虫”をひたすら無視して歩き続けたのよ。 ―――…さて…と……。 私は心の中で一息つくと、この後、私自身が取るべき行動について思案を巡らせたの。 先ほど食べた“テレパ椎”の効力は、まだ持続している。 しずか『出来杉さん、私よ…。』 私は夕暮れ刻の街を歩きながら、頼れる腹心にテレパシーを送ったの。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |