《MUMEI》 勉強会という名目で食後は乙矢が尋ねてきた。 ゲームも飽きたし脳のウォーミングアップがてら真面目に二人で勉強してみた。 没頭していたらしい。 深夜回っていた。 「ねむー……泊まる?」 「勿論。」 二人伸びをする。 頭を動かし過ぎて糖分を欲している。1時過ぎとか偉すぎるぞ。 玄関が騒がしい。 「二郎、七生君来たよ」 母さんが急な訪問者に起こされ眠そうだ。 階段を上ってきた七生は明らかに酔っ払いだった。 「飲もうよう」 擬音つけるならへにゃへにゃだ。 這うように俺の部屋に入って来た男がこれ以上飲めるはずがない。 「未成年だから無理です。」 丁重にお断り。 「こいつ吐くぞ」 乙矢に言われて気が付いた。やけに静かになったと思ったら! 「わー、待てよ!トイレまで我慢しろ!」 溜め込んでる七生を便器前に誘導し、背中をさすってやる。全部出したところで乙矢から水を受け取り飲ませる。 ……疲れた。 前へ |次へ |
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