《MUMEI》 出来杉は最後に配置図全体を大きな丸で囲み、その丸の外側にキラと自分の名を大きく書き殴った。 ノートに記されたそれは、全ての“駒”を、その二人が支配・掌握していることを示す策略図だった。 出来杉は椅子の背もたれに体重を預けると、軽く伸びながらテレパシーを送る。 出来杉『もし皆の現状を知りたいのなら、直接リュークに問いかけてみるといいよ。』 *しずか『そうね…。そうするわ…。 …リューク……聞こえる?』 /\/\/\/\/\/\/\/ ―――…その頃…。 ―――…街の上空…。 リューク『ああ。聞こえるぞ。』 リュークは秋空の上で、あぐらをかきながら下界を見渡していた――…。 前へ |次へ |
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