《MUMEI》

その報告に、歓喜の色を帯びた出来杉のテレパシーが飛んできた。



*出来杉『ビンゴだね。(笑)』



出来杉は、直ぐさま行動に移す。



*出来杉『よし。じゃあ今から武君を空き地に向かわせよう。』



そんな出来杉のフットワークの軽さに違和感を抱いたのか、主である筈の しずか は不思議顔で問いかける。



*しずか『出来杉さん、わざわざ今から武さんに会いに行くの?』



*出来杉『いや――…


…武君には“天の声”で、ドラミ君の居場所を教えてやればいいのさ。


…いま僕らが“交信”してるようにね…。』

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