《MUMEI》 3神無月が相手をした影や、九曜が惹き付ける異形のモノのような掴み所の無い相手は少々難しいが、目の前の姿・形のあるモノは<視>つけやすい。 すでにあのレンズにスライムを写している。 そして<千里眼>で<視>た。 プールの底、排水溝に一つの骨になった人間の頭部があることに。 その骨は白いのに、中は真っ黒。 しかし中の黒い煙がプールに混ざり、プールの水は真っ赤に染められた。 そして依琉を攻撃しているのだ。 依琉は<千里眼>からレンズ越しに頭部を写し、捕らえた。 その後すぐ、神無月の悲鳴が聞こえたので、見学することにしたのだ。 そのことを言えば、神無月はこのプールの水よりも真っ赤になって怒るだろうなと考えると、笑みが浮かぶ。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |