《MUMEI》

最悪。

何でコイツと健太んとこ行かなきゃいけないの?

梨華子たちもいるし、忠告してくれた亜希もいる。

めんどくさいことになったら嫌なんだけど…!


そんなこと思ってる間に、あっという間に6組に着いてしまった。

そして、運の悪いことに教室の前には既に健太が。

彰とか梨華子、亜希は教室にいるみたい。


「…は?何で矢島拓也?」

「よっ!矢崎くん」


…健太、めちゃくちゃ顔引き攣ってるし。

私は掴まれてた腕を思いっきり振り払った。

そして健太の隣に。

すると矢島は、またあの怪しげな笑み。


「俺と愛香ちゃん、オトモダチだからさ〜!愛香ちゃん可愛いし、危ないから送ってあげたんだよ〜」

「俺はてめぇが1番危ない奴のような気がすっけど?」

「そ?でも感謝してくれても良くね?素直じゃねぇな〜」

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