《MUMEI》 かなりめんどくさいことになってるんだけど…。 だから矢島には来てほしくなかったのに。 ほんとに最悪…。 「とにかくお前は愛香に近付くなよ!俺という彼氏がいんの知ってんだろ!」 「はあ?…それは今の話だろ?それに愛香ちゃん、お前みたいな奴にキュンときたなら、俺みたいな奴にもキュンときちゃうかも。同じようなタイプじゃん?」 一瞬、ドキッとした。 何でか分からないけど。 健太がチラッとこっちを見た気がしたけど、何故か目を合わせることが出来なかった。 休み時間の終了を告げるチャイムが鳴る。 私は健太には何も言わず教室へと向かう。 …何だろ、このモヤモヤ。 意味分からない。 「…もしかして、図星?」 図星? それって、私が矢島にキュンとするってこと? してるってこと? …有り得ない。 コイツ…うざったい…し…。 あれ? 私、最初、健太のことうざったいって…。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |