《MUMEI》

ガキ大将の野太い声が商店街に響き渡る――…!



ジャイアン『おい!いま言った事は本当か!?


…本当に(ドラミは)空き地に居るんだろうな!?


…おい!隠れてないで、何とか言ったらどうなんだ!』



武は姿無き相手を探してキョロキョロと商店街を見渡すが――…



そこには意味不明な独り言を口走る少年に『気でも違ったのか?』と、冷ややかな視線を送る通行人の姿しかなかった。



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