《MUMEI》 私は、その嘆きの声に促されるままにクーラーボックスの中を覗き込んだ。 きっとドラミちゃんのスパイ衛星も、同じ光景を撮影しているに違いない。 私が見つめる其所には――… ボックスの半分くらいの高さまで、ビッシリと林檎が詰め込まれていたのよ。 スネオ「うっうっ…! …なんで、こんな事をしなきゃいけないんだよぉ… …パパとママはあんなことになっちゃうし…。 ああぁ…僕はこれからどうすればいいんだ?…うっうっ…」 スネオさんは脱力したように床に崩れて肩を震わせていたわ――…。 前へ |次へ |
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