《MUMEI》

スネオさんは、震える声を絞りだす――…。



スネオ「こんなに無くなるのが早いと…


…いくら僕のお小遣いでも、そのうち足りなくなるかもしれない…。


…そうなったら僕は…!


…僕はもうおしまいだ!


…うわあああぁん!」



打たれ弱いお金持ちの坊っちゃまは、見苦しいまでの嘆きぶりで床に崩れ込んでいたわ…。



しずか「スネオさん……元気だして…。


…大丈夫よ…。私がついてるわ。」



そう囁きかけ、私は泣きじゃくるスネオさんを抱きしめてあげたのよ――…。

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