《MUMEI》

「あのね?ショップでさ、このブレスと似たネックレス見なかった?」


「あ〜、そういやあったなあ…」




やな予感…







「それお金貯めて買ってからこのブレスつけるね?ありがとう秀幸…俺大切にするからね?」











「……」








「……」










「……」












クソガキ…











すっかりねだり癖つきやがって…。





「…明日買ってきます」



「えーいいよ、たけーし」



「…馬鹿にすんな、俺からしたら全然安いし…」







――はあ。






釣り行くの一回減らすか…。






「ありがとう秀幸っ!大好きィッ!」




更に甘えてくる裕斗に俺は…











ため息をつきながらも、やっぱり可愛いくて仕方なくて、










おめでとうのチュウをいっぱいした。












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