《MUMEI》
「あのね?ショップでさ、このブレスと似たネックレス見なかった?」
「あ〜、そういやあったなあ…」
やな予感…
「それお金貯めて買ってからこのブレスつけるね?ありがとう秀幸…俺大切にするからね?」
「……」
「……」
「……」
クソガキ…
すっかりねだり癖つきやがって…。
「…明日買ってきます」
「えーいいよ、たけーし」
「…馬鹿にすんな、俺からしたら全然安いし…」
――はあ。
釣り行くの一回減らすか…。
「ありがとう秀幸っ!大好きィッ!」
更に甘えてくる裕斗に俺は…
ため息をつきながらも、やっぱり可愛いくて仕方なくて、
おめでとうのチュウをいっぱいした。
・
前へ
|次へ
作品目次へ
ケータイ小説検索へ
新規作家登録へ
便利サイト検索へ
携帯小説の
(C)無銘文庫