《MUMEI》 「内村、お前今日から週番だろ?最初の仕事頼んだぞ。」 満面の笑みの先生。 先生は紗稀が最初の週番だからって、入学早々に雑用を押し付けてきた。 断る理由もなく、先生に苦笑いで結局雑用するはめに‥‥。 紗稀の目の前には 真っ黒なゴミ袋が2袋。 その中は、大量の枯れ葉‥‥。 ツーンと、イヤなにおい。 大体、この枯れ葉一体何に使うんだろ‥‥実験!!? そんなことを思いながら溜息をついてしまう紗稀。 その場にペタリと座り込んだ ふと、朝のクラス編成の時の ことを思い出す。 ―はあぁ‥‥。 入学早々、イヤなことばっかりだな‥‥もう。 涙がぐっと込み上げてきた。 でも、そんな時―。 「どうしたの?」 後ろから声をかけられた。 これが紗稀と輝くんの初めての出会い。 前へ |次へ |
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