《MUMEI》

白い湯船に浮かぶ鮮やかな赤、紅、赤、紅。
桃色のお湯にゆらゆらゆれながら、重なってまた離れて、目にも鮮やかに咲き誇る薔薇の花弁。
鼻腔をくすぐるのは、むせかえる花とベリーっぽい芳香。

彼女との生活に以下略。
ただ、ひとつだけ以下略。

こんな乙女な風呂で一体何を洗えと!?俺は汚らしい欲望まみれのアソコも洗わなくちゃならないのよ!?洗えるか!洗えるわけないだろーが!!
声に出せず。

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