《MUMEI》 そして私たちはコンビニでバイトすることになって。 "夜はちゃんと家まで送るから"とまで、拓也は言ってくれた。 前まであんな印象悪かったのに、どんどん良くなっていく。 …健太は…今、どう感じてるのかな、私たちの距離感。 気にしてないのかな? 時々見るもん。 安倍莉奈と話してる健太を。 私なんかより、あの子のがいいのかな。 誰だって、素直で可愛い子のがいいよね。 私みたいな奴、めんどくさいだろうし。 …何か自分でそう思えば思うほど悲しくなってきた。 あんなにお互いしか見えてなかった私たちはどこへ行ってしまったんだろう。 "好きだよ" 毎日聞いていた気がする。 それが当たり前だったから、こうなってしまったの? …分からないよ。 私たちは…どこへ向かってしまうんだろう。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |