《MUMEI》
おぞましき愛撫
落ち着きを取り戻した彼の目は、潤々とした涙をたたえ――…



まるで私の(上辺だけの)優しさに、すがるような眼差しで私を見上げていたの。



私の肌にゾクリとした悪寒がつたう…。



――…なんなの!?…なんなのよ!?…その目は!!



地下室には、スネオさんにとっては甘美な空気が――…



私にとっては虫唾が走るような空気が垂れ込めてゆく――…。



その空気を払い退けたくても…



―――… ツ ウ ゥ ゥ …。



私の周りを飛び回る“虫”の存在が、それを許さなかった…!

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫