《MUMEI》 おぞましき愛撫落ち着きを取り戻した彼の目は、潤々とした涙をたたえ――… まるで私の(上辺だけの)優しさに、すがるような眼差しで私を見上げていたの。 私の肌にゾクリとした悪寒がつたう…。 ――…なんなの!?…なんなのよ!?…その目は!! 地下室には、スネオさんにとっては甘美な空気が――… 私にとっては虫唾が走るような空気が垂れ込めてゆく――…。 その空気を払い退けたくても… ―――… ツ ウ ゥ ゥ …。 私の周りを飛び回る“虫”の存在が、それを許さなかった…! 前へ |次へ |
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