《MUMEI》
いってらっしゃい



「今日も遅くなる?」

「なるかもな、あんまり遅い時は先に寝て…、あ、言われなくても寝てるか」


「…うん、俺お肌に悪い事はしないもん」


裕斗はワイシャツ一枚だけを羽織ったかっこうで、白い脚をなまめかしく晒している。

俺から離れたくないと言いたげに俺のトレーナーを掴んで離さない。


「お土産買ってくるからいい子にしてんだぞ?」

チュッと頬にキスして柔らかい髪をクシャクシャと撫でてやる。
裕斗は俺にピトッと抱きついてきて


「うん、ネックレス楽しみにしてる…」

「……」


「……」



俺は今川焼きかタコ焼きのつもりで言ったんだが…。




てかやっぱり今日早速買ってこいってか!!













俺は朝からちょっと疲れながらマンションを後にした。










今日は買い物で昼飯食えねーかもしんない…。













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