《MUMEI》

スネオ「――…しずかちゃん……。」



スネオさんは、甘ったれた声で囁きかけてきたのよ――…!



しずか「 ス ――…スネオさん……。」



スパイ衛星の監視がある中、私はスネオさんに合わせて芝居を続けるほか無かった。



しずか『リューク!……早く戻って!…スパイ衛星を破壊するのよ…!』



*リューク『クククク…。』



私の懸命な呼びかけも、ヘソを曲げたリュークは応じようとしない。



そうこうする間に、スネオさんは眼を閉じて唇をブニュっとすぼめ、私に顔を近づけてきたのよ!




――…ひぃいぃいぃー!!!

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