《MUMEI》

しずか『リューク!愚痴なら後で聞いてあげるから!


…お願い!…早く来てェ!!』



*リューク『おぉ、そうだった。


…仕方ないなぁ…。じゃあ行ってやるか。ククク…。』



リュークは所詮他人事とばかりに嘲り笑っていたわ。



事態は一刻を争うのに、彼の口調からは、急いで駆け付けようという配慮は感じられなかった。



その時、私は覚悟したの――…



――…ダメだわ!…この死神は使えない…。


―――…あぁ…


―――…私の“初めて”は……


――…スネオさんに奪われちゃうのね……?



そんな落胆を心に描いた時だった―――…!

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