《MUMEI》

「愛香、お疲れ〜!」

「…拓也テンション高すぎ」


拓也の呼び方がいつの間にか、"愛香ちゃん"から"愛香"になったけど、何かあまり気にならなかった。

それだけ深い関係になりはじめたってことなのかな。

拓也には言わないけど、バイト終わった後に見る拓也の笑顔には結構癒されてる。

健太とは、また違う笑顔。


「菜乃佳さん、超優しくね?」

「優しい!頼りになるし。彼氏さんが菜乃佳さんにゾッコンな理由が分かる」

「だよなあ!結婚したら、俺たちにも知らせてほしいな!」

「知らせてほしい!楽しみだなあ、その日が」


菜乃佳さんが結婚かあ…。

ウエディングドレス着た菜乃佳さん…絶対綺麗だろうな…。

あれだけ美人だもん。

何を着ても似合うはず。


…でも結婚したら、きっとバイト辞めるんだろうな。

それはちょっと寂しい。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫