《MUMEI》

スネオ「き・き・き…気のせいなんじゃない……?」



しずか「気のせいかしら……?


――…でも…」



私は不安気に耳を澄ます演技を続けたのよ。



すると――…



ジャイ子「…うぅぅ…ぅ…」



タイミング良く、ジャイ子ちゃんの苦しそうな声が、確かに私達の耳に届いたのよ――…!



しずか「ホラ!…やっぱり聞こえるわ!


…誰!?…誰かいるんでしょ…!?」



私は立ち上がって声のした方へと歩いてゆく。



不気味な“謎の声”に勇気を奮い起こす演技をスパイ衛星に見せつけるために――…。

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