《MUMEI》
 Story.13 : 別れ
キスしてしまった。

彼氏ではないです。

クラスメートで友達でバイト先が同じの拓也と。


健太に合わせる顔がない。

私、絶対に分かりやすく動揺してしまう。


「どうしよ…」

「大丈夫だよ〜!キスでしょ?キスだけっしょ?」


…百合に相談した私が馬鹿でした。

そういうことを言われるような気がしてたよ。

でも…梨華子と亜希なんかに言えるわけない。

それに亜希に言ったら、絶対に彰の耳に入る。

彰の耳に入れば…絶対に健太にも…。

そんなの無理。絶対に無理。

言い訳なんか出来ないもん…。


「キス以上をしたわけじゃないんだからさあ〜!てか、いっそのことキス以上すれば良かったじゃーん!」

「…百合…」

「ごめんごめん!でも拓也、多分テクニックあるよ〜?」


…ほんとダメだ。

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