《MUMEI》 これからどうしよう。 どうすればいいんだろう。 …てか…何で私は抵抗せずに受け入れてしまったんだろう。 拓也のキスが止まるまで、私は唇を離そうとしなかった。 "俺のこと殴るくらいしろよ" 拓也は最後にそう言った。 家までは送ってくれたけど、ずっと無言だった。 次のバイトどうしよ。 確か拓也と一緒なんだよな…。 …それに、その日…菜乃佳さんいなかったような…。 私ってとことん運が悪い。 拓也と二人っきりってわけじゃないけど…ねぇ…。 ほんとに気まずい。 会話なんて出来ないよ…。 …拓也がいつものように接してくれたらいいんだけど…。 そうすれば私もある程度は平気だと思うし…。 もう、頭ん中ぐしゃぐしゃ…。 前へ |次へ |
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