|
《MUMEI》 "ちょっと会わない？" 最悪です。 百合に相談したその次の日に、健太からそんなメールがきた。 断ることは出来ただろうけど、ちょうどバイトもなくて…予定もなくて。 また更に距離が開きそうな気がしたから…。 そして今、学校の近くのある公園で健太を待っているわけなんだけど。 やっぱり夏だから暑いな…。 蝉の鳴き声がうるさい。 早く来てほしいような…来てほしくないような。 ｢あーいか｣ ｢あっ｣ …来ちゃった…。 一瞬目を合わせたけど、直ぐに逸らしてしまった。 相変わらず…スラッとしてるな…。 髪…ちょっと短くなった？ 会わない間に切ったのかな…。 一瞬見ただけで、そんなことまで分かってしまう。 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |