《MUMEI》 運命の…?「よしっ、みんな名前を描いたな?」 新が言う。 「う、うん…」 不安そうに風が頷く。 誰だって不安だよ……。どうしよ…誰かと付き合う羽目になったら。 「じゃ箱に入れろ」 「「コトッ…」」 ひもが次々と箱に入れられる。 「全員入れたな?」 「ね、ねぇ本当に付き合うの?」 言ったのは、歩美だ。 「あったりめーだろ、なんだ誰か好きな奴でもいるのか?」 風がバカにしたように言う。 「い…いないよ」 歩美は慎のことが好きだ。 私はいないから誰がくっつこうがどうも思わない。 「じゃ、ひくぞ せーの!!」 前へ |次へ |
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