《MUMEI》
ファースト キス
七生にブランケットだけ掛けて居間のソファへ置いて行った。



部屋に戻り、うとうとしていたけど、さっきので目が冴えてきてしまって眠れない。


水でも飲みに行こう。床で眠る乙矢を跨いで台所に行く。

七生を起こさないように電気を付けないでソファの前を通ってやる。


台所から人影が現れた。


「七生かあ、びびった……。帰るの?」


「今日は帰りたくない気分」
なんだそれは?
麦茶が冷蔵庫に入ってたのを思い出して、取り出して飲んだ。


「飲む?」
新しいグラスを取ろうとしたら七生が俺の背後に回った。肩に顎を乗せてる感覚がある。

飲みかけを差し出してやった。

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