《MUMEI》

「お前が面白い顔をしていたからかな」
「えっ///そ、そんな顔してましたか!」

慌てて顔を隠すように両手で顔を覆おうとしていたロロの手をよけると、顔を上に向かせアゴに手を添えて口を開かせた。

「んぁっ///」
「お前はいつも面白い顔をしているからな…」
「そ、そんな///」
「冗談だ…可愛いなぁお前は…」

そう言ってロロをからかいながら俺も少しづつ唇を開くと、さっきの続きでロロの唇を舐め、舌を絡ませ合った。

「ん…ふぁ///」

ロロの唇からは、さっき歯を磨いていたのか微かにミントの味がした。

= = = = = = = = = = = = = = = = = = = =

「僕は…………ずっと側にいるから…兄さん… 僕だけ見ててね…?」

一瞬、酷く悲しい気持ちが僕を支配する。

兄さんが…どこか遠くへ行ってしまうような…それとも僕が…。

兄の背中に腕を回して、再度キスをねだる…。

「もっと… ねぇ… キス…………ん………っ」

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