《MUMEI》

まるで子供のように泣きじゃくるロロをどうしていいか分からなくなって、暫くバツが悪いまま眺めていたが、いつまでも泣き止まないだだっ子みたいなロロの隣に座ると柔らかな髪をクシャクシャと撫でた。

「嫌いだったら…キス…してないだろ///」
「……ぅ///」

そう言って泣いていたロロの顔を覆っていた両手を外させると、指で涙を拭った。

「にいさ…ん///」

そのわがままなロロの柔らかな唇を甘く噛むようにキスをすると、二人とも気の済むまで身体を撫で合い、舌を絡ませ合った。

= = = = = = = = = = = = = = = = = = = =

初め僕たちは偽りの兄弟だったかもしれないけど…今はすごく幸せ…。

僕兄さんの為なら何だってできるよ…?

「僕だけを見て…僕だけを必要として……兄さん…」

そう言うと、細い腕で愛しい兄の背中をギュッと掴んだ。

= = = = = = = = = = = = = = = = = = = =

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫