《MUMEI》

「お前達、いつも一緒にいるな〜」

カフェテリアでロロと一緒に居ると、スザクの奴が冷やかしに来た。

「いつも一緒だよね、兄さん♪」
「あぁ…」

ここのようなカフェテリアで一緒にいるのは問題無いんだが、今ではシャワーにもトイレにもついてくるようになっていた…。

「ロロ…お前、他に友人はいないのか?」

そう言うとロロは小動物のような可愛い目をきょとんとさせていた。

「うん、友達が出来たら兄さんに報告するね♪」
「お前なぁ…」

どうやっても俺から離れないつもりらしい…。

俺はロロに一人でも生きていけるくらい、逞しくあって欲しいのだが。

やっぱりキスしたり二人で身体を触り合ったり…色々と親密になりすぎたのがいけなかったんだろうか…。

うなだれてる俺を察してか…は解らないが、スザクがロロに話しかけていた。

「よし、ロロっ!俺と友達になんない?」
「えっ!」

いきなりそう言われて、ロロはどうしていいか分からずにオタオタしていた。

「うーん…」

しばらくすると何を悩んでいるのか、ロロは下を向いたまま何かを考え込んでいるようだった。

「…どうしたロロ」

悩んで固まってしまった弟の背中を撫でていると、まるで恋人のように俺のその撫でていた腕にもたれ掛かってきた。

「ごめんね…僕は兄さんのモノだから///」

頬を赤らめながらロロはそう言うと、うっとりと俺を見つめていた。

「そうか……ロロ、兄ちゃんと仲良くな…」

そう言ってスザクはロロの頭をクシャクシャと撫でると、俺達に向かってバイバイと手を振ってその場を去っていった。

「兄さんこの後どうするの?」
「…どうすればいいんだろうな」

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