《MUMEI》

ロロは外では見せないような甘えた仕草で俺に向かって両手を広げていた。

「しょうがないな…」

ベッドに横たわったまま動かないロロの制服に手をかけると、上着を脱がしシャツのボタンを外していった。

「ん///」
「どうした…ロロ」
「ん…何でも無いよ…あっ///」

首筋に触れると肌けた胸に指を這わせ、心臓の辺りに手のひらを合わせる。

「俺の為に…命を捨てるとか…そんな事軽々しく言うんじゃない…」

お前が俺の目の前から居なくなってしまうなんて…考えられない…考えたくも無い。

「兄さん…いいんだ、僕…兄さんの為なら…」

またそんな事を言おうとした弟に上から覆いかぶさると、その柔らかな肌に痕を残すようにキスをした。

「っ…///」
「もうそんな事は、言うな…」

弟の制服を下着まで全部脱がしてやると、シャワーを浴びてこいと命令した。

「ギアス…かけて僕に命令しますか?」

そう言ってロロがイタズラっぽく笑う。

「わざわざかけるか…」
「うん///ギアスなんかかけなくても…兄さんのどんな命令も僕には絶対だから…」


シャワーの音が聞こえはじめると、俺も制服の上着のホックを外し始めた。


シャワーから出てきたロロの亜麻色の髪からは、しずくが滴り落ちて、その肌を温かく濡らしていた。

「…兄さん?」
「一緒に入っていいか?」

そう聞くとロロは恥ずかしいのかそれともただのぼせているからなのか、頬を赤く染めながらコクリと黙って頷いていた。


バスタブの中に入りロロの肌に触れる。

「ん…///」

その子供らしい柔らかな肌の感触に鼓動が早くなり、頭の中がジンジンするような感覚が俺を襲った。

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