《MUMEI》

「可愛いな…お前は」
「うん…///」

後ろからロロを抱きしめると、お互いの素肌が触れ合った所から身体が熱くなってくる。

抱きしめた手を下に降ろしていくと、弟の小さなモノに指が触れた。

「あっ///」

柔らかなソレを焦らすように指でなぞると、ロロはくすぐったそうな声を上げて少しばかり抵抗していたが、やがて俺に全てを委ねるように身体を預けてきた。




「スザクさん、遅くなりましたが ラウンズ昇進おめでとうございます… 」
「ん…あぁ…ありがと…」

いきなり誰かと思いきやルルーシュの愛しの弟、ロロだった。

ロロの子供っぽいかと思いきや、たまに見せる大人びた表情は、どこか儚げで、危うい。

「ロロ、また兄さんの部屋に帰るのかい?」

ロロは最近、自分の部屋にも戻らずにルルの部屋で一晩過ごす事が多いらしい。

「はい僕、兄さんと一緒じゃなきゃ眠れないんです///」

兄さんと一緒じゃなきゃ…か。

「甘えん坊だなぁ〜キミは」

そう言いながらロロの細い腰に手を廻すと、小さい割にはプリンとしたお尻を撫でた。

「スザクさん…何…///」

その細い身体を抱き寄せると、耳元にそっと囁いた。

「その兄さんは、お前一人のものじゃないんだよ…」

目を大きく見開いたロロから手を離すと、その間抜けな顔にニコッと笑いかけ、その場を後にした。



「スザク…」

廊下を歩いていると、正面から噂の主ルルーシュが歩いてきた。

「久しぶりだね」
「…数時間前に会ってたと思うんだが」

廊下のバルコニーに彼を誘うと、いつものように抱き寄せてキスをした。

「っ………長い…ぞ///」

久しぶりに味わう柔らかな感触の唇に触れる度、彼をここで抱いてしまいたくなってしまう。

「最近は弟の世話に忙しそうだね」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫