《MUMEI》

スネオ「違う!!僕じゃないよ!!」



しずか「嘘よ!!此所に出入りできるのはスネオさん以外にいないじゃない!!?」



スネオさんの肩に、ジャイ子ちゃん誘拐犯の濡れ衣が、べっとりと纏わりついてゆく――…。



スネオ「信じてくれ!僕は本当に何も知らないんだ!」



…彼の目は必死だったわ。



しずか「…もう何も信じられないわ!…スネオさんなんて大ッ嫌い!!」



私は、そんな彼を容赦無く罵ったの。



そして意図的に溢れさせた涙を頬に流すと、彼に背を向けてワインセラーを飛び出したのよ――…!



スネオ「あ!…しずかちゃん!!待って!!」

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