《MUMEI》
出会い頭の衝突
そうして私はスネオさんの家を後にしたの――…。



丁度、西の空に日が落ちる頃合いで、街は鮮やかなオレンジ色に染まっていたわ…。



その光景が、このまま“血”のような深みを増してゆくような……そんな気がした。



私はオレンジ色に染まる街を歩きながら腹心とテレパシーを交わしたの――…。



しずか『あと…。スネオさんには、キツく“鞭”を振るっておいたわよ。』



*出来杉『了解…。あとは“飴”をチラつかせるだけだね…?』



しずか『えぇ…。この後の仕上げは頼んだわよ…。』



*出来杉『あぁ…。任せといてくれ…。キラ様…。』



出来杉さんの、そんな頼り甲斐のある言葉に続いて、リュークがテレパシーで語りかけてきたの――…。

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