《MUMEI》

私の行く手には、十字路が見える――…。



しずか『リューク、二人は今どのへん?』



*リューク『もうすぐ(骨川邸に続く)街角を曲がるところだ…。』



すると、リュークの報告にあった通り、十字路の左手から――…



ジャイアン「ジャイ子ーーッ!!」



妹の名を叫ぶ、ガキ大将の声と――…



ドラミ「武さん、待ってー!」



そのガキ大将の後を、懸命に追いかけるドラミちゃんの声が近づいてきたの…!



しずか『じゃあ最後に、ひと芝居といきましょうか…。(笑)』



私は十字路の陰に身を潜めると、自ら涙腺を刺激し、目にいっぱいの涙を溜めた――…。



そして―――…!

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