《MUMEI》 ―パシュッ。 夕焼けのオレンジ色に染まったグランド。 部活後、静寂したそこに未だ汗を流している輝くんの姿があった。 「輝くん」 ゆっくりと近付いてみる。 「‥‥紗稀?」 いきなり現れた紗稀に驚いていた彼。でもすぐに笑顔を見せる。 蹴り続けていた足を止めて 紗稀のの所へ歩み寄ってきた。 前へ |次へ |
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