《MUMEI》
やめて!
「俺と付き合ってみないか?」
告られた。
平石純次。
隣のクラス。
「雪子、頼む!松山と付き合ってるのは知ってる!でも………転校するんだったらどうせ別れるんだろ?」
そうだ。
松山君と別れてしまうんだ。
そう思うと、涙が出てきた。
「ううう…………………うわあああ………………………」
涙が止まらなかった。
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