《MUMEI》 ざわつくお昼時のファミレス。 昨日、志栞に“話しがあるの” と言われて 午前中で部活は終わりふたりと ファミレスに待ち合わせた。 突然の話過ぎて、紗稀は座って なんかいられなかった。 「すごいね!!シオさっすが〜」 勢い余って立ち上がる紗稀。 まわりに他の学生がいるのなん かお構いなしに。 「ちょ‥‥紗稀!急に立ち上がらないでよっ」 顔を真っ赤にして、紗稀の左手 を引っ張る志栞。 「あっ、ごめん」 座り込んで、ひと口水を含み ふうっと息を整えた。 前へ |次へ |
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